拡大する新型コロナウイルス、中国ゲーム系企業への影響は?

 コラム 
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 著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長) 

新型コロナウイルスの拡散が止まらない。
大陸中国の感染者数は今尚増加しており、死者数はついに報道ベースで1,000人を超えた。

拡大する新型コロナウイルス、中国ゲーム系企業への影響は?

春節期間の大陸中国でのゲーム市場は好調だった。コロナウイルスの影響で多くが外出を控え、または都市によっては外出禁止令が出ており、そのため室内で楽しめるゲームの稼働率が上がったためだ。
知人の中国人は「Switchのリングフィットは本当に重宝する」と語る。

思わぬ形で短期的な収益拡大となった大陸中国のゲーム市場だが、業務面では厳しい状況にある。北京、深セン、上海など、ゲーム系企業が多くある大都市で、会社への出勤ができず自宅待機が続いているためだ。これはもちろんゲーム企業だけではなく、全ての企業が同じ状況だ。
本来なら2月3日(月)には春節の休みが明け通常稼働に戻る予定だったが、コロナウイルスの影響で業務開始は1週間延期された。10日(月)には一部企業が業務を再開したが、まだ正常な稼働状況には程遠い。筆者が問い合わせをしたゲーム関連事業6社全てが、自宅待機、或いは自宅勤務という状況だ。
「優先度の高い業務のほんの一部しか実施できない」とは、ある中国パブリッシャーの言。

影響は大陸中国、アジアを超えるかもしれない。2月6日から開催予定だった台北ゲームショウが延期されたばかりだが、3月にサンフランシスコで開催される世界最大級のゲーム業界イベント「GDC」への中国企業の出展や参加の取りやめが始まっている。
更に7月31日から開催予定のChinaJoyが新型コロナウイルスへの対策を検討し始めたという情報もある。さすがに夏には影響も収まっていると信じたいところだが、SARSが2002年11月に発生してから鎮静に2003年7月まで要したことを考えると、決して心配し過ぎということは無いだろう。

新型コロナウイルスの影響はまだしばらく残りそうだ。拡散が早期に収束することを期待したい。

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著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
いつの間にかメディアの人みたくなったことにいまだに慣れない中年ゲーマー。夜行性。
好きなゲームは「桃鉄」「FF5」「中年騎士ヤスヒロ」「スバラシティ」「モンハン2G」「レジオナルパワー3」「スタークルーザー2」「鈴木爆発」「ロマサガ2」「アナザーエデン」などなど。
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