東京ゲームショウ2024の見どころの1つは「Selected Indie 80」!世界から集まる多彩なインディーゲームを是非堪能してほしい
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
ゲーム業界、そしてゲーム好きにとって東京ゲームショウ夏の風物詩の1つです。
毎年9月末ごろに開催されますので、夏というよりは秋なのですが、なぜか東京ゲームショウの開催時期は暑い日が多く、夏というイメージがあります。
さて、その東京ゲームショウですが、開催に向けて今まさに各ゲーム関連企業の出展受付の真っ最中です。
インディーゲームの出展も今まさに受付中でして、その中でも世界から選ばれた80タイトルだけが出展できる「Selected Indie 80」は、本日(4月30日)で受付終了となりました。
この記事では、東京ゲームショウには行くけど、インディーのコーナーにはあまり行かない、という方向けに、「Selected Indie 80」とは何か?についてお伝えしたいと思います。
「Selected Indie 80」は、世界中から申し右込まれたインディーゲームの中から、80タイトルだけが無料で出展できるもので、PlayStation(SONY)、任天堂、講談社、Happinet、PLAYISM、iGi、ELSAなどがスポンサーとなって出展費用を賄っています。
以前はPlayStation(SONY)だけがスポンサーになっていた時代が長く、そこに任天堂も手を挙げ、そして今では上述の各企業がスポンサーになるに至っています。
これは東京ゲームショウが成長したのではなく、リアルイベントである東京ゲームショウはむしろちょっと縮小している感があるなかで、インディーゲームの力が増してきているからではないかと思います。
ゲームの先進国として、そしてその日本での最大のゲームの展示会として、世界各国から優れたインディーゲームを招きそのハブとなることは、東京ゲームショウの立ち位置として非常に価値が高いでしょう。
そんな「Selected Indie 80」ですが、さて実際にどのようなゲームが展示されるのでしょうか。
例として昨年の出展タイトルを見てみたいと思います。
OPUS 星歌の響き -Full Bloom Edition-
こちらは雰囲気のあるグラフィックが印象的な台湾のゲーム、OPUS。台湾は日本と似たゲームが多く、日本のゲーマーにとって親しみやすいと思います。
美しく作り込まれた世界で宇宙を旅して未知なるエネルギー「龍脈」を探しましょう。
Hook&Loop
こちらはブラジルから「Hook&Loop」というタイトル。陽気なサンバを思わせる見た目ですが、内容はパズルや迷路が組み込まれた3Dアドベンチャーゲーム。
さらわれた恋人を救いに行く、というストーリーはマリオと同じですが、なんとなくブラジル発、と聞くと情熱的に見えてしまいますね。
Pygmalion
こちらは韓国のPygmalion(ピグマリオン)というパズルゲーム。
パズルももちろん良い出来なのですが、このグラフィク!90年台の日本のゲームの雰囲気がありませんか?
韓国のインディーは最近、こういうレトロ調のゲームが多い気がします。なんとなく紫を基調にしているイメージがありますが、この色使いについては最近は日本が逆輸入しているような気もしますね。
Epic Conquest 2
最後にご紹介するのは、インドネシアの「Epic Conquest 2」。2になっているということは、1があって人気だったということでしょう。出来は非常に良く、Steamの評価も上々です。
東南アジアのインディーゲームも最近は増えてきていて、このように質の高買いものが多いですね。そして日本風のゲームが多いのも日本人にとっては嬉しいところです。
さて、いくつか去年のタイトルをご紹介しましたが、どれも面白そうだと思いませんか?
「Selected Indie 80」は、このように、世界中の面白そうなインディーゲームを集める取り組みなのです。
ご紹介したのは海外のタイトルですが、「Selected Indie 80」にはもちろん日本のインディーゲームもたくさん出展しています。
東京ゲームショウのインディーゲームコーナーでは、この選りすぐった80タイトルに加えで、それ以外のブースもたくさん出展されていまして、とても全て遊び切れないほどです。
ここが初出展、初お披露目!というタイトルも多いですので、まだ世に出ていない掘り出し物のタイトルを見つけるのも楽しいでしょう。
東京ゲームショウでインディーのコーナーには行ったことがないな、という方は、今年は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。