中国ゲームイベントのコスプレ事情、刺激的すぎる衣装の行方

 コラム 
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 著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長) 

中国といえば、規制が厳しく、派手な、つまり女性の肌を大きく露出するような服装は好まれない。そんなイメージがないでしょうか。筆者もそう思っていました。数年前までは。

中国ゲームイベントのコスプレ事情、刺激的すぎる衣装の行方

中国最大のゲームの展示会、ChinaJoy。
ChinaJoyにはたくさんのコンパニオンさんやレイヤーさんが参加して、会場に華を添えています。
数年前、2017年前後は、その衣装が社会問題になったことがあります。非常に派手で、露出の大きい衣装が蔓延しており、その中でも聖闘士星矢のアテナのコスプレの写真が炎上し問題となりました。

それ以降ChinaJoyにはコスプレイヤーさん、コンパニオンさんの衣装に対して規制が入り健全化が図られています。

さて、ここで面白いのは、中国においてこの規制は、ポリコレ的な視点からのものではない、という点です。

中国ゲームイベントのコスプレ事情、刺激的すぎる衣装の行方

日本、そして欧米では、ショーにおける女性コンパニオンさんの参加が、ポリコリ的な視点から度々問題になります。レースクイーンなど、女性ならではのポジションは性的搾取なのでは、というものですが、中国ではそういう観点ではなく、純粋に「派手すぎる衣装はモラルが低い」ということで規制が入っています。もちろん日本でもそういう議論は起こりますが、最近はポリコレ的観点の方がクローズアップされがちで、その対比は興味深いものがあります。

中国ゲームイベントのコスプレ事情、刺激的すぎる衣装の行方

とはいえ、いずれにしても中国でのコスプレイヤーさん、コンパニオンさんの衣装の健全化はとても良いことで、ChinaJoyはより参加しやすいイベントになってきています。

コスプレのイベントなどでのセクシーな衣装は、それを楽しみにしているファンもいるので、難しいところです。どこまでがOKでどこからがNGかも難しいですね。

ただ、この辺りは世界的に徐々に改善されているのではと思います。ゲームは子供も楽しめるコンテンツであるだけに、このような改善が続いていくことを期待したいですね。

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著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
いつの間にかメディアの人みたくなったことにいまだに慣れない中年ゲーマー。夜行性。
好きなゲームは「桃鉄」「FF5」「中年騎士ヤスヒロ」「スバラシティ」「モンハン2G」「レジオナルパワー3」「スタークルーザー2」「鈴木爆発」「ロマサガ2」「アナザーエデン」などなど。
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