ロマンシングサガ2のリメイクが楽しみな理由

  公開日時 

 著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長) 

ロマンシングサガ2のリメイク版、「ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン」のリリースが、間近に迫ってきました。体験版が先日公開されましたので、既に体験版をプレイした方も多いでしょう。

ロマンシングサガ2のリメイクが楽しみな理由

筆者はオリジナルのスーパーファミコン版を夢中で遊んだ思い出があり、リメイク版のリリースを今か今かと待っている状態です。

約30年前のゲームのリメイクがなぜそんなに楽しみなのか、この記事では昔を懐かしみながら、そのあたりについて少し書いてみたいと思います。

主流でありながらFFとは違うリアルさ

当時はまだスクエアとエニックスは合併しておらず、ロマンシングサガ2はスクエアのタイトルとしてリリースされました。当時スクエアのタイトルといえばファイナルファンタジー(以下FF)シリーズが圧倒的な人気を誇っており、ロマンシングサガはそのスクエアが出すFF的なRPGということで、少年時代の筆者はもうそれだけで「神ゲー確定」と信じていました。
当時の少年諸君はほぼ同じ心境だったのではないかと思います。ロマンシングサガ2のリメイクが楽しみな理由

ロマサガはFFと似ていながら、独自のリアルさがあり、特に2は帝国の歴史を自分で作っていくような、大きな歴史にプレイヤーが介入していくような没入感がありました。
このような歴史を作っていくという視点はFFにはなかったもので、当時としては非常にかっこいいシナリオだったと思います。

今ではオープンワールドのゲームも当たり前になり、壮大さという意味ではもっと規模の大きなゲームもたくさんありますが、それでもロマンシングサガ2の、歴史を紡ぎながら帝国を導いていく世界観は現代でも通用するのではと考えています。

大人になった今の自分は、このタイトルからどのような感情を得るのか、非常に大きな興味があります。

ひらめきシステムとバランス調整

ロマンシングサガ2の特徴的なシステムはいくつかあり、例えば陣形や、合成術などですが、戦闘中に必殺技をひらめくシステムは、筆者の一押しポイントでもあります。
戦いの途中で強力な技を閃いた時の快感は最高です。ロマンシングサガ2のリメイクが楽しみな理由

しかし、必殺技には当然それぞれの強さが設定されており、「この技さえ覚えてしまえはある程度大丈夫」というようなものが決まってしまいがちだったため、そこにたどり着くためにプレイの初期から育てる武器や、継承するスキルが定番化してしまう、という問題がありました。

もちろん定番ルートをなぞるのもゲームの楽しみの1つですが、リメイク版ではもっと戦略の幅が広がるようなバランス調整がなされていれば、と期待しています。

ルドン高原送り、はどうなる?

ロマンシングサガ2では皇帝が死亡すると次の皇帝にスキルを引き継ぐことができます。
そうすると、なんらかの理由で皇帝を入れ替えたい時や、パーティーを作り直したい時などは、皇帝に死んでもらうのが早い、ということになり、ゲームのテクニックとして、わざとルドン高原に行って全滅する、というものがありました。

このテクニックは普通にプレイしていれば特段必要のないものですが、ゲームの中の要素を完全に攻略したい場合には必須のものでした。
これはリマスター版で緩和されているようですが、リメイク版ではどうなっているのか、というのも筆者は楽しみにしています。ロマンシングサガ2のリメイクが楽しみな理由

今のゲームの常識ではこういう作りはよくないものと捉えられるのではないかと思いますが、かつてのゲームではこのようなテクニックもゲームの楽しさの一つであり、できれば残っていて欲しいなぁと思っています。

今後もリメイクに期待!

リメイク版のゲームというのは色々な理由でリリースされるのだと思いますが、その中の1つに、かつて少年だった今の中年世代をターゲットにしている、というのがあるでしょう。

これはターゲットにされる方にも良いことで、昔のゲームをプレイすることで当時の様子を思い出したり、大人になったことによる色々な大変さをその瞬間忘れることができます。

過去のゲーム機を探してまで、という大人にとって、今の環境でまた同じゲームをプレイできるのは素晴らしいことと言えます。

子供達にとっても、かつての名作が今の技術で蘇るのは、その分名作ゲームに触れるチャンスが増えるという意味で良いことです。

ゲームは小説などとは違って、時代ごとの技術的な要件にプレイ環境が左右されます。
昔のゲームが現代に復活することについて、筆者は全面的に賛成です。
今後も多くの名作ゲームがリメイクされることを期待しています。

SQOOLのYouTubeチャンネル

著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
いつの間にかメディアの人みたくなったことにいまだに慣れない中年ゲーマー。夜行性。
好きなゲームは「桃鉄」「FF5」「中年騎士ヤスヒロ」「スバラシティ」「モンハン2G」「レジオナルパワー3」「スタークルーザー2」「鈴木爆発」「ロマサガ2」「アナザーエデン」などなど。
著者Twitter