進化するインディーゲームの祭典BitSummit、海外からの認知と京都コミュニティーとしての存在感
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
今年は夏の開催となったインディーゲームの祭典、BitSummit。インディゲームのイベントとしては日本では最大級で、最も古いイベントの一つと言って良いでしょう。
筆者も何度も参加したBitSummitですが、本音を言うと、ここ数年は毎年直前まで行くかどうかを悩んでしまうイベントでもあります。
念の為先に書いておきますと、この記事はBitSummitはやっぱり素晴らしいイベントだったという内容です。
ただその前に、ゲーム界隈、特にインディーゲーム関連の状況の変化などもあり、その辺もお伝えしておきたいと思います。
さて、筆者が行くかどうか毎年悩むようになった理由はいくつかありますが、大きなものとして、インディーゲームのイベントが増えた、とうものがあります。
ここ数年で、東京ゲームダンジョン、大阪ゲームパビリオン、東京インディーゲームサミット、などが新たに立ち上がり、その他地方都市でのイベントとして、仙台のピクセルゲームマーケット、川越のぶらり川越、香川のSXG -SANUKI X GAMEなどなど、色々なゲームイベントが立ち上がりました。
既存のゲームイベントである秋葉原のデジゲー博なども健在です。
そうすると、東京にいる筆者としては首都圏近郊のイベントを押さえるだけでもかなりの部分を押さえることができるな、となるわけです。
9月には東京ゲームショウもあるし、見たいゲーム、会いたい人にはだいたいそれでなんとなかるかな、と。
他には京都のオーバーツリズムの問題もあります。
あとは、BitSummitが大きなイベントに育ってきていて、インディーゲームのイベントというより、見に東京ゲームショウみたいな感じなので、そういう意味での特徴は薄れてきたかなと言うのもあります。
というような理由で毎年BitSummitどうしようかなと悩んでいましたが、今年も結局参加して色々会場を見て、一旦その考えを改めました。
1つは、初めて見るブースに驚きがありました。
バハムートという見たことがない団体のブースがありましたが、関西でイベントなどをやっている有志のサークルみたいな団体で、これがゲーム愛に溢れていてとても良かった!
こういうブースは京都のBitSummitならではじゃないかと思います。彼らに会えたのは一つの収穫でした。
他には、SQOOL GAME AWARDにエントリーしてくれたタイトルのチームが出展していまして、日本ではBitSummitしか出展しないと。
理由を聞くと、海外のインディー界隈ではBitSummitは知名度が高く出店するのが憧れだったとか。
京都という響きもあるのかもしれませんが、国内と違い海外からはBitSummitは特別感のあるイベントとして認知されている様子。
そして、地元のパブリッシャーRoom6さんのブース。
年々いい感じのRoom6ぽさが出てきていて、社長の木村氏も「BitSummitが好き」ということで、チーム京都感があって、こういうのもいいよねえ、、、と思ったりしました。
ということで、BitSummitはいいよ!という記事でしたが、出店内容のご紹介などはまた別の記事でお届けしたいと思います。