BitSummitの台湾ブースは小ぶりながら雰囲気は極上!展示の4タイトルと台北ゲームショウについて
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
台湾最大のゲームのイベントといえば台北ゲームショウ。東京ゲームショウと型を並べるほどの規模だが、その運営は驚くほど丁寧できめ細やかです。
それは我々のような海外からの参加者に対してももちろんですが、台湾のゲーム開発者、特にインディーと呼ばれる小規模な台湾の開発チームに対しても非常に丁寧なサポートを展開しています。
その一つがBitSummitに出展された台北ゲームショウのブース。台北ゲームショウへの出展の誘致はもちろん、同時に台湾のインディーゲーム4タイトルも展示されていました。
台湾はゲームが盛んな国でゲーマーも多いのですが、国の規模が小さいこともあり市場は大きくなく、したがって多くのゲームは海外に販路を求める必要があります。
台北ゲームショウを運営する、台北市コンピューター協会は、インディーゲームの海外展開の支援にも力を入れており、その1つがこのBitSummitへの出展というわけです。
さてせっかくなので、台北ゲームショウブースに展示されていた4タイトルをご紹介しましょう。いずれも素晴らしいゲームでどれもおすすめです.
mossasis 苔蘚綠洲
何度かご紹介したことのある「mossasis」。
苔型の生物を操ってステージをクリアしていく、ゆったりとしたアクションゲーム。
ゆったりのんびりとしたゲームだが、日に当たると乾燥して死んでしまう苔人間をうまく導くのが楽しいタイトル。
自然をテーマとした背景の作り込みも見ものです。
ARIE:月詠み
「ARIE:月詠み」はアニメ調のデザインのオープンワールドゲーム。ゼルダの説のような広い世界と作り込まれてたストーリーを堪能できるタイトル。
美しい世界でどのような展開が待っているのか。
台湾と日本は絵の感覚が近く、とても日本人好みな作風になっていると思います。
まだまだ開発途上とのことで、今後どのように仕上がっていくかがとても楽しみです。
OPUS: Prism Peak
「OPUS: Prism Peak」はSIGNOが手掛けるOPUSシリーズの最新作。幻想的な世界に迷い込んでしまった主人公が古いカメラを手に記憶を集めるナラティブなアドベンチャーゲーム。
このゲームを通じて、台湾の原風景は驚くほど日本と似ていることに気づいていただけるのではないかと思います。
新しくて懐かしい感情にぜひ浸ってみてください。
PSYCH SLEUTH 病能探偵
「PSYCH SLEUTH 病能探偵」は近未来的な舞台で殺人の謎に迫るミステリーゲーム。
ミステリーと認知異常が組み合わさった本作は、サイコパス的な空気を存分に楽しめる怪しいタイトル。
ノベルゲーム、推理ゲームが好きな方におすすめの一作です。
細かなキャラや世界の書き込みにもぜひ注目してください。
この4タイトルを見ていただいて分かる通り、台湾のインディーゲームのレベルはとても高く、日本のゲームファンにもおすすめのタイトルが多くあります。
台北ゲームショウではもっとたくさんのインディーゲームを見ることができますので、是非少し足を伸ばして参加してみてください。
台北ゲームショウ2026は2026年1月29日(木)〜2月1日(日)に台北で開催されいます。