【Unite 2019レポート】「Made with Unity Room」で見つけた8つのゲーム

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著者:シェループ

9月25、26日の2日間に渡り、グランドニッコー東京でゲーム開発エンジン「Unity」のカンファレンスイベント「Unite Tokyo 2019」が開催されました。

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主にUnityを用いてのゲーム制作、取り組みなどに関する講演が行われたほか、同エンジンで制作された技術デモ、開発支援ツール、そしてゲームなども専用ブースを設ける形で出展されていました。

【Unite 2019レポート】「Made with Unity Room」で見つけた8つのゲーム

ゲームに関しては、会場内の「Made with Unity Room」において試遊ができました。しかも、株式会社Yogibo Japan提供によるビーズソファ、俗に言う「人をダメにするソファ」に座ってプレイするという、非常に独特なスタイル。

そのためか、ブース内ではソファでリラックスしている人も多く見られる、一風変わった光景が広がっていました。本記事では、そんな「Made with Unity Room」にて展示されていたゲーム、並びにそのプレイレポートをお伝えします。

にんげんタワーバトル

【Unite 2019レポート】「Made with Unity Room」で見つけた8つのゲーム

2017年3月31日に配信され、大反響を呼んだスマートフォンアプリ「どうぶつタワーバトル」をオマージュした体験型コンテンツ。

台の上にブロックを積み、タワーを作っていくというシンプルなルールはそのままに、プレイヤー自身のポーズをゲーム内へと投影する独自のシステムを実装。専用カメラの前に立って制限時間内に好きなポーズを決め、それをブロックにして積み上げていくという、非常にスリリング、且つエキサイティングなタワー作りを楽しめます。

複数人参加して遊べば、タイトル通りのバトルモードに。順番に交代しながらタワーを積み上げて、崩してしまったら負けという緊張感抜群、爆笑確実の駆け引きが楽しめます。

実際にブースでは複数人参加して楽しむ方が多くいらっしゃって、その度に笑い声が響き渡っていました。一人で遊ぶ場合はプレイヤーが直接身体を動かし、ブロックの形を作りながら遊ぶので、複数人での対戦とは異なるやり応えがありました。

ROKURO

【Unite 2019レポート】「Made with Unity Room」で見つけた8つのゲーム

タッチスクリーン上で回り続ける原木を触り、制限時間30秒以内に部分部分を削って工芸品を完成させる作品。

出来上がる工芸品には「こけし」、「駒」と言った馴染み深いものばかりで、完成させるとその詳細を綴ったテキストが表示されます。

表示される原木はランダム方式のようで、長いものを削った後に再び同じものが出てくることもあれば、短いものが現れたりします。大抵、短いものを削れば「駒」が仕上がりますが、手順と完成時の形によっては「こけし」になってしまうことも。

【Unite 2019レポート】「Made with Unity Room」で見つけた8つのゲーム

かくいう筆者は長い原木でも、短い原木でも削ったところで出来上がるのは「こけし」だけでした。一度でもいいから「駒」が出来上がる瞬間を見てみたかったです。多分、短い原木でも上の部分を必要以上に削ったことが起因したのかもしれませんが。

RPGタイム!~ライトの伝説~

【Unite 2019レポート】「Made with Unity Room」で見つけた8つのゲーム

前回の「Unite Tokyo 2018」にも出展された、インディーゲームスタジオ「DESKWORKS」制作の手書きロールプレイングゲーム(RPG)。スマートフォン(タブレット)、PC(Windows)版の二つが展示されていました。

デモで遊べたのはオープニングから最初の戦闘まで。紙に書いた自作RPGを遊ぶ体験を忠実且つ、ダイナミックな演出を交える形で表現したゲームシステム、緻密に描き込まれたグラフィックとアニメーション、そして起伏を凝らしたイベント、フィールド探索が異彩を放っています。

様々なイベントで権威ある賞をいくつも獲得した作品だけにある、圧倒的な完成度です。放課後に友達と一緒に遊ぶ雰囲気を作り上げたストーリー、台詞のテキストと言ったところも味わいある仕上がりになっていて、ゲームプレイの独自性を際立たせていました。

【Unite 2019レポート】「Made with Unity Room」で見つけた8つのゲーム

長期に渡って制作が続けられている作品ですが、来年にも完成予定の模様。序盤の時点でも唯一無二の手応えを感じられる仕上がりなだけに、手元で遊べるようになる時が楽しみな限りです。

なお余談ながら、講演会場でも本作のメイキングと制作者インタビューを交えた映像が度々流れていました。

MeltLand メルトランド

【Unite 2019レポート】「Made with Unity Room」で見つけた8つのゲーム

タッチスクリーンを触って”トロリ”とした地面を押し上げ、雫をゴールの水晶まで運ぶ新感覚のボール転がしゲーム。雫がステージ内から落下してしまうとミス。ライフが一つ減り、最初からやり直しとなります。

地面はタッチした方向に応じて押し上がる仕組みになっていますので、壁を作ったり、時に雫の勢いを落とすために逆方向から相殺すると言った、状況を踏まえた判断と慎重な操作が試されます。

ルール、操作ともにシンプルながら、思い通りに動いてくれない雫の仕組みもあって、プレイ中は思わず冷や汗をかいてしまう緊張の連続。時間を忘れ、腰を据えて遊んでしまう高い中毒性とやり応えがあります。

【Unite 2019レポート】「Made with Unity Room」で見つけた8つのゲーム

操作も地面を直接触らずとも押し上げられる設計で、指で雫が隠れてしまう問題を踏まえた配慮が凝らされているのが地味ながら光ります。

地面の”トロリ”とした感じを表現したグラフィックも美しく、ステージ全体に幻想的な雰囲気を与えているのも印象的。

こちら、既にリリース済みのタイトルで、iOS/Androidの双方のストアにて、無料アプリとしてダウンロードできます。スリル溢れるゲームをお求めであれば、下記のストアページよりぜひお試しを。

ダウンロード

ロケットパズル

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買い切り型のスマートフォン・タブレット用アプリとして、2019年内にiOS、Androidでの配信が予定されている思考型パズルゲーム。プレイヤーの分身である「宇宙人」を操作して、仲間のもとに帰れず困っている「ロケットくん」を押したりしながら助けていくというものです。

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助け方はとても簡単。母船にロケットくんを入れてあげるだけ。しかし、ロケットくんはその名の通りロケット。障害物のないところに動かしてしまうと、まっすぐ飛んで行ってしまいます。

その先に母船の入口が来るようにロケットくんを押したり、進む方向を妨げる「ブロック」などの障害物、時には母船そのものを動かしたりしながら、答えを探っていきます。しかも、ロケットくんを助けても終わらず、最後はプレイヤーが自分の船へ戻らなければなりません。当然、何らかの障害物で戻れないとなればやり直し。なかなか一筋縄ではいかない構成です。

「メテオくん」というプレイヤーの船を壊す存在と言った起伏を付ける要素も揃っていて、シンプルながらもアイディアの巧みさが光る仕上がり。

展示でガイドを務められていた方によれば、既に30ステージが実装済みとのこと。最終的にどれぐらいのステージが製品版では遊べるのか、今から楽しみです。

モチ上ガール

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「日本ゲーム大賞 U18部門:金賞」、「Unityインターハイ2018:優勝」などの好成績を収めたアクションゲーム。2019年内にNintendo Switchで「Play,Doujin!」プロジェクトの一本として、メディアスケープ株式会社より配信予定になっています。

今回の「Unite Tokyo 2019」に出展されていたのはPC(Windows)版。こちらは後発で、「Steam」での配信が予定されているようです。

ゲームの内容はシンプルに仕掛け満載のステージを駆け巡ってゴールを目指すという、アクションゲームの王道に則ったもの。

最大の特徴はタイトルにもなっている「モチ」で、壁に引っかけて駆け上がる、敵に当てて突進攻撃を決める、天井に引っ付けて振り子の原理で大ジャンプすると言った多彩なアクションが楽しめます。操作もコントロールスティックとBボタン(※Xboxコントローラ)の二つしか使わない簡単設計。さらにミスしても途中からやり直しになるだけとペナルティ周りも緩く、気軽に遊べる難易度になっています。

しかし、タイムアタックや隠された寿司を探すと途端に手ごわさが増す裏の顔も。

可愛いキャラクターからは想像もつかない、やり込み甲斐のあるアクションゲームになっていて、特に「海腹川背」、「バイオニックコマンドー」と言った作品の好きな人には要注目の一本と言えるでしょう。

The Good Life

【Unite 2019レポート】「Made with Unity Room」で見つけた8つのゲーム

「レッドシーズプロファイル」こと「Deadly Premonition」、「The MISSING - J.J.マクフィールドと追憶島 -」などで知られるゲームクリエイター・SWERY氏の新作で、その名も”借金返済RPG”。

2017年9月に「Kickstarter」でクラウドファンディングを開始するも目標金額に届かず失敗、2018年3月に再挑戦し、成功を収めたことで注目を集めた作品です。

ジャンルの通り借金を返済するため、プレイヤーはカメラマンの女性「ナオミ」となって、「世界一幸福な街」と言われるイギリスのド田舎「レイニーウッズ」で写真を撮ってお金を稼ぎつつ、街の秘密に迫っていくストーリーが描かれます。

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展示されたデモではオープニングをプレイでき、オープンワールドを採用したことによる広大なフィールドに怪しげな登場人物達、自由度の高い写真撮影、そして猫に変身しての特殊なアクションと言った、個性溢れる特徴の数々を堪能できました。

イギリスの田舎を忠実に再現した街並みも雰囲気満点で、街の外も用意されている(※今回は開発中のバージョンのためプレイできず)というスケールの大きさにも驚かされます。なんでも、総プレイ時間は60時間以上に及ぶとか。

当初は2019年内の発売が予定されていましたが、延期が告げられて2020年の春に。ハードはPC、PlayStation 4、Xbox Oneが予定されています。

遊べたのは触りの部分でしたが、イベントデモは日本語フルボイスであるなど、相当な大作になる手応えがありました。SWERY氏のファンはもちろん、一風変わったRPGをお求めの方なら必見の一品でしょう。

【Unite 2019レポート】「Made with Unity Room」で見つけた8つのゲーム

このほか、高速で走る寿司を操縦するレースゲーム「寿司が走るヤツ」もラインナップにありましたが、残念ながら出展者体調不良により、展示は見送られました。

これまでにも幾つかのイベントにプレイアブル出展されてきた作品ですが、今回予定されていたバージョンでは「いなり寿司」が操作できたようです。

止むなき事情による見送りになりましたが、別のイベントでプレイした経験のある筆者としては、近い将来に遊べる時を心待ちにしたいと思うばかりです。

著者:シェループ
新旧様々なゲームに手を伸ばしては、積みゲーを増やし続けるひよっこライター。アクションゲーム全般(特にロックマンシリーズとメトロイドシリーズ)と戦略シミュレーションが大好物。
Twitter:@shelloop