数学の美しさが弾幕となって襲いかかる弾幕回避ゲーム「Mathmar‪e‬」

皆さんは、「数学」は得意でしょうか。

自信を持って得意だと言える方は、中々いないかもしれません。筆者は学生のころから数学が苦手で、それは今でも変わっていません。
ただ、このゲームをプレイすれば、数学に苦手意識がある方でもほんの少し数学を好きになれるかもしれません。

今回ご紹介するゲームは、数学×弾幕避けゲーム「Mathmar‪e‬」です。

「Mathmar‪e‬」は、弾幕と呼ばれる大量の攻撃をひたすら避け続ける弾幕ゲームです。

このゲームの最大の特徴は、弾幕の題材が「数学」であることです。様々な数式がそのまま弾幕となり、プレイヤーに襲い掛かるのです。

ステージは全部で25種類。弾幕は白色で表示され、30秒以内に5回当たるとゲームオーバーになります。シューティングゲームではないので、こちらが攻撃することはありません。
自機の当たり判定は白い点のみで、羽根に当たっても大丈夫です。

数式で表されるとよく分からないものも、弾幕として形になると素人目で見ても見事な造形に変貌します。どの弾幕も美しい法則性や規則性をまとい、プレイヤーに襲い掛かります。

難易度は弾幕ゲームの中でも優しめに設定されていますが、弾幕の美しさに囚われるとぶつかってしまうので注意しましょう。避ける事に集中しなければならないのに、思わず見とれてしまいます。

また、とあるステージでは自分で数字を代入することもできます。
代入した数字によって襲い掛かる弾幕の形が変わるので、プレイヤーの知的好奇心をくすぐってくれますね。

違う数字を代入すると、同じステージでもこのように弾幕の形も変わりました。
適当に数字を入力したにも関わらず、見事に形作られる弾幕。自分で数字を選ぶ事で、より美しく感じられる気がします。

総評として、「数学の魅力をここまで分かりやすく伝えられるのか！」と感服してしまう、見事なゲームでした。
数学の美しさを言葉や式で説明されても、筆者には理解することができません。しかしこのゲームは、ただ遊んでいるだけで数学の美しさを教えてくれるのです。

もちろん、このゲームを遊べば数学の全てを理解できるというものではありません。ですが、数学の知識を持たない人間に、ここまで何の苦も無く数学の魅力を伝えられる方法があるでしょうか。ゲームが持つ可能性を見せつけられました。

数学が持つ美しさに誰でも手が届く「Mathmar‪e‬」。数学が得意な人も苦手人も、ぜひ遊んでみてください。