ChinaJoy2017へ行く方へ 注意点と準備しておくと便利なもの
アジア最大級のゲームの祭典『ChinaJoy』。今年も7月末に中国の上海で開催されます。
ゲームファンの皆様にはオススメのイベントですが、日本ではなく中国で開催されるということで色々と注意すべき事があります。
この記事では「スリやひったくりに注意」という海外旅行で一般的に注意すべきこと以外に、
筆者が実際に去年ChinaJoyに行ってみて感じた注意点や、準備しておいたほうが良いものなどを説明します。
※この記事だけ読めば完璧!というわけではありません。特に旅慣れていない方はいろいろなサイトに情報がありますので、事前にしっかり予習して行きましょうね。そしてChinaJoyを楽しんでくださいね。
1.ポケットWiFiやsimカード
海外でインターネット回線を使うには、現地に対応したポケットWiFiやsimカードが必要です。
これが無ければ公衆無線が無いところではインターネットは使えません。上海の市内やChinaJoy会場はWiFiのインフラは脆弱と考えて良いと思います。(※2016年の筆者の感想。今年は増強しているかもしれません)
旅慣れた方は「現地でsimをゲットしよう」と思うかもしれませんが、上海ではおすすめしません。
上海市内にはもちろんスマホキャリアの店がたくさんあり、プリペイドのsimカードを契約することができます。
シムフリースマホを持っているのであればこれを利用するのも選択肢の1つ。
ただ筆者が去年試みた経験からこの方法はあまりおすすめしません。
理由は2つあり、1つは店員さんに日本語はもちろん英語もほとんど通じないこと。中国語ができる方に限定されます。
もう1つの理由はプランがそれなりに複雑な事。基本的には在住者向けのプランが多く、プリペイドの契約もありますが店員さんが知らなかったりします。(筆者は間違って1年契約をされました)
ポケットWiFiやsim等は日本にいるうちに手配するのが無難です。
2.通信手段 VPNなど
ネット回線を確保したとしても、中国では「グレートファイアーウォール」の存在を考慮しなければなりません。
グレートファイアーウォールにより、
・Googleの各サービス
・Twitter
・Facebook
・LINE
などが遮断されます。
これらを連絡手段のメインとして使っている場合は、代替手段を用意するか、グレートファイアーウォールをすり抜けるためのVPNサービスなどが必要になります。
チャットツールであれば「WeChat」や「カカオトーク」が使えます。Gmailを使っている方は他のメールに転送して閲覧できるようにしておくなどの工夫が必要になります。
VPNでグレートファイアーウォールをすり抜けるという手段もあります。VPNサービスはは色々とありますが、筆者はソースネクストの「Wi-Fi セキュリティ(powered by Hotspot Shield)」が複数台使用でき年間契約もありおすすめします。
VPNを無料で使用したい、という方は「Hotspot Shield」の1週間無料期間でも良いと思いますが、国内で事前にテストするのが難しいのが難点です。いきなり上海で使ってみて「繋がらない!」ということになるとそこでゲームオーバーです。どうしても無料で済ませたい方は、出発前日などに無料期間を開始してテスト接続しておくのが良いかもしれませんね。
VPNは本来通信を暗号化するためにセキュリティのシステム。VPNサーバーを経由することで結果として中国のグレートファイアーウォールをすり抜けますが、通信が暗号化され安全性が向上するというメリットもあります。現地でフリーWiFiを使う際などは暗号化されている方が安心ですね。
上記の対策をせずに上海に行ってしまった場合、アプリストア自体に繋がらずVPNアプリがダウンロードできない!ということになってしまう可能性が大です。必ず日本にいるうちに準備しておきましょう。(筆者はまさにこの状態に陥り、大変苦労しました)
※PCを持っていく方はPCにもVPNソフトのインストールが必要です。VPN+テザリング、は一般的にはできませんので注意。
※ソースネクストの「Wi-Fi セキュリティ(powered by Hotspot Shield)」を利用する場合、ソースネクストとHotspot Shieldの2重課金に注意。支払いや設定については公式情報をよく確認して行ってください。
3.用意しておくと便利なアプリ
上海に行く際は以下のアプリをインストールしておくと便利です。
カカオトーク
中国でも使えるメッセンジャーアプリ。LINEのように使えます。VPNがうまく繋がらないなどでLINEなどが遮断されてしまった際に、日本の家族と連絡を取る代替手段として用意しておくと安心です。
カカオトーク内でお友達登録しておく必要がありますので、日本にいるうちにメッセージがきちんと遅れるか相手と確認しておきましょう。
Yahoo!ブラウザ
Googleは遮断されますが、Yahooは使えます。
Yahooブラウザアプリを入れておくとYahoo検索を使うことができます。
アプリではなく、Yahooのトップページをスマートフォンのホームに置いておいても良いかもしれませんね。
百度(バイドゥ)アプリ
日本のストアでも百度の地図や検索アプリをダウンロードする事ができます。
百度は中国版Googleのような存在で、ネット上の最新情報はここに集約されると思っておけばほぼ間違いはありません。
VPNなどでGoogleMAPを利用することはできますが、情報がかなり希薄で役に立たないことも良くあります。百度地図は入れておいた方が良いでしょう。
こちらもサイトをスマートフォンのホームに置いておく、でも代用できます。
こちらはアプリストアで「百度」と検索してみてください。
中国語(簡体)のフォント
百度のアプリを使う際、日本語の漢字もある程度使えますが、例えば「银行(銀行)」という文字が打てなければ銀行の場所を検索することができません。
繁体時のフォントは入れておいて損はないでしょう。
こちらもアプリストアで「中国語」「簡体」などと検索すると良いでしょう。
WeChatは日本でいうLINEのようなアプリですが、驚くべき普及率でスマートフォンを持っているほぼ全ての人が使っているのではないかと思います。
筆者の場合、ビジネスの場で名刺を好感した後ほぼ100%の確率でWeChatのアカウントを交換しました。とりあえず入れておいて損はないアプリです。
上海での友人作りに役立つでしょう。
更にWeChatはただのチャットアプリではなく、決済機能があったり、送金ができたり、タクシーを呼んだり、といった機能も充実しています。しかし決済や購買に関連する機能を使うには中国の銀行の口座が必要で日本人には少しハードルが高いのが難点です。
4.銀聯(ぎんれん)カード
上海では先進的な主要部のお店ではVISAカードやMasterカードなどの主要なクレジットカードが使えますが、その他の多くの地域においてはVISAやMasterが使えません。
代わりになっているのが「銀聯(ぎんれん)」と呼ばれる中国独自の決済ネットワーク。銀聯は中国版のVISAと考えておけば良いでしょう。
現金を多く持ち歩くのはやはり不安、クレジットカードが使えると旅の自由度はぐっと上がりますよね。できれば上海に行く前に銀聯カードを用意しておきたいところです。
日本ではいくつかのクレジットカード会社で銀聯カードを発行することができます。銀聯カードが1枚あると本当に決済が快適になりますので、契約しているクレジットカード会社に発行可能かを確認してみるのがおすすめです。
※カード会社によっては銀聯カードの発行手数料がかかるようです。
※銀聯カードは決済時に「6桁の暗証番号」+「サイン」が必要です。暗証番号の登録に関しても発行時によく確認してください。暗証番号が分からなければ使用できません。
5.折り畳み傘
時期が時期だけに、突然の夕立に見舞われることがあります。
筆者も1度突然の大雨に見舞われました。
すぐに建物に駆け込めれば良いのですが、そうでない場合に備えて折りたたみ傘が1本あると良いかもしれませんね。
濡れても気にしない!という猛者はもちろん不要です!
6.その他
例えば英語が通じにくいので翻訳アプリか中国語の旅行用のフレーズが書かれた本などがあっても良いかもしれません。
ChinaJoyの会場には充電ブースがありますが、ケーブルを挿すと利用料代わりの「広告」として中国語の何かのアプリが数個強制的にインストールされたりしますので、充電用のバッテリーを携帯しておいた方が良いでしょう。
他にも色々と中国ならではの注意事項はありますが、検索をすればたくさん情報が出てきますので、初めて中国に行く方はできるだけ情報を仕入れておくことをおすすめします。
こんなに色々あって不安だって!?
大丈夫です!
少し通信環境や文化が違うだけで、上海はとても良いところです。
観光!
グルメ!
上海にはゲーム以外にも多くの魅力があります!
上海で開催されるChinaJoyはアジアのゲーム市場の熱狂を味わいながら中国の歴史と文化にも触れられるチャンス!
興味のある方は是非足を運んでみてください。