【ChinaJoyレポート1日目】BtoBエリアで目立つのは決済ソリューションサービス アドネットワークのブースも多い
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
7月27日より、アジア最大級のゲームイベント、ChinaJoy2017が上海で開催されました。
ChinaJoyは広大な会場に数多くのブースが出展される、本当に巨大なイベントです。会期中に全てのブースを丁寧に回りきるのは不可能なほど。
ということで、1日目はBtoBエリアをザーッと回りましたので、その様子をご紹介します。
BtoBエリアは全体的にゆったりした雰囲気
BtoBエリアには業界関係者しか来ないということもあり、また平日木曜日ということもあってか、全体的にゆったりとした感じの雰囲気。
キャンペーンガールのお姉さんもゆるりとくつろいでいるのは昨年と同じ。
ただ、今年はタレントさんを立ててカメラに囲まれるブースもちらほら見られ、BtoBエリアといえども昨年よりも華やかさが少し増した感じがします。メディア関係者にとっては被写体が増えてうれしいことです。
BtoBエリアの出展ブース
さて、実際に出展されていたブースをご紹介しましょう。
まず目に入るのはSONYのブース。
メディア関係者が会場に入るゲートのすぐそばに設置されています。
ここではPSVRが展示されていました。
中国ではいろいろな理由であまり露出していないイメージのあるGoogleですが、去年に続き今年もブースが出ていました。AdMobやGooglePlayを軸にPRしているところも去年と同じ。
Amazonのブースもありました。
Amazonは通信販売以外にもクラウドサーバーなどの裏側のシステムも強い会社。ゲームのサーバーにAmazonのAWSを!ということでしょう。
こちらはテンセントという中国の大手IT企業が展開する「Tensent sosial Ad」という広告ネットワークのブース。なんとなくロゴの色使いがGoogleに似ているのは気のせいでしょうか。
広告ネットワークといえば日本でも伸びてきているAppLovinのブースもありました。
ブースではソフトクリームが振舞われていて、暑い上海ではありがたい心配り。筆者は抹茶ソフトを頂きました。
広告ネットワーク関連では、「Google」「Facebook」との正規パートナーであることを大きくかがける中国企業が多かったのも印象的。中国ではGoogle、Facebookはグレートファイアーウォールによって遮断されていますが、中国以外の市場での展開を考えると両社との提携は必然、ということなのでしょう。
ゲームの開発として絶大な人気を誇るUNITYのブース。
3Dグラフィックに強いということもあり、今回の展示ではVRに力が入れられているようでした。
筆者が最も気になったブースの1つ。「BluePay」というスマホでの決済システムを提供している会社のブースです。
BtoB会場内ではこの種の決済システム関係のブースがいくつか見られ、これから大きく成長していく予感がします。
BluePlayは2015年に立ち上がりましたが、その2年で急成長しており、日本のLINEとも提携があるとか。
決済ではまだ現金が強い日本ではあまりこのようなスマホの決済システムは入ってきていませんが、BluePayはゲームの決済はもちろん、買い物や映画、シェアバイクなど、生活に関連するあらゆる決済ができるように環境を構築しているそう。
「高品質なサービスがいつでもすぐに提供できる、ということを大切にしている」
というBluePay担当者の言葉が印象的でした。